人生は旅だ

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時間よ止まれ!四囲の人々がぴたっと動かなくなったら?

突然止まった仕掛け役をかいくぐる男性

ちょっとした空き時間でもスマートフォンを確認するなど、現代人は常に何かに没入している印象だ。そのため、傍らの事変にすら「我関せず」を頻繁に目撃してしまう。ところが、周囲の人々が不意に完全に止まったら、さすがに気にせずにはいられないはずだが。

突然動きを止める店内の人たち

この動画の舞台はドラマ*1にも出てきそうな小ぎれいなカフェ*2。先にどっきりの仕掛けを明らかにすると、何も知らずにだまされ役が入店する。すると、仕掛け役たちだけが知る開始の合図をきっかけに一斉に動作を停止させる。この状況に置かれただまされ役が、どのような反応するかを観察するものだ。

やはり反応には個性が表れており、引っ掛けられているのに気付いて思わず吹き出してしまったり、非日常的な変化に困惑を隠せなかったりとさまざまだ。おおむね種明かしされても、陽気な雰囲気に包まれているので後味の悪さはない。

この仕掛けの面白さに拍車を掛けているのは動きに真実味を持たせようとしている点だろう。役者の卵かどうかは定かでないが、飲み物を入れている途中でも、飲んでいる途中でも徹底的にこだわり、ぴたりと止まろうとしている。

ところで、最後にどっきりを実行中にユーチューブ*3番組のシンボルマーク*4にもなっているガスマスク*5をかぶった人物が階下から登場する。そして、物の見事に階段で蹴つまずくのだが、一体何を意味しているのだろうか。仕掛け役たちの役者魂を確かめたのだろうか。

銅像のように微動だにしないこつ

ストリートパフォーマンスをする海外の大道芸人たち

海外で衣装を身に着けて銅像のように動かない大道芸を目にしたことがあるかもしれない。この芸は銅像を意味する「スタチュー(statue)」と呼ばれており、通行人がチップ*6を置くと動き出して芸を披露するのが一般的だ。

演劇においても殺害されて演者がぴくりとも動かない一場面を見たことがあるはずだ。この「不動の芸」を身に付けるため、大事な点がいくつかある。

一つ目は直前に深呼吸を数回行い、呼吸を最小限に抑制する。呼吸をしてしまうと胸部や腹部の動きが目立ってしまうからだ。二つ目は遠くの方から目線を動かさず、他人とも目を合わさない。三つ目は目標に視点を合わせるのではなく、ぼんやり見ることでまばたきを防ぐことである。この三つを心掛けると芸達者に一歩近づけるはずだ。

倦怠(けんたい)期を迎えてしまったら、お互いの大切さを「不動の芸」のどっきりによって再認識するのはどうだろうか。

ただし、調子に乗って何度もやり過ぎて、本当にあなたが「動かない」一大事のときに、同伴者が銅像のように無視していたら大変だが。

(出典:YouTube

*1:【drama】演劇。劇。芝居。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【café(フランス)】(コーヒーの意)主としてコーヒーなどの飲み物を供する店。日本では幕末の横浜に始まり、東京では1888年(明治21)上野で開店した可否(カッヒー)茶館が最初。珈琲店。喫茶店。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【YouTube】動画サイトの一つ。無料で動画を視聴・公開できる。2005年開設。06年アメリカのグーグルが買収。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:(和製語 symbol mark)ある団体・運動などを象徴する図案。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:【gas mask】有毒ガス・煙などから目や呼吸器を守るために、顔面に着用する護身具。防毒マスク。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*6:【tip】こころづけ。祝儀。茶代。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)