人生は旅だ

よもやま話に花が咲く

タイ旅行で食べるべき「安いうまい」四つのタイ料理を厳選

ソムタム

タイの魅力の一つがおいしいタイ料理ではないだろうか。しかし、タイ料理は種類が豊富で、何を注文すればいいか戸惑うこともあるはずだ。そこで、基本的なタイ料理ともいえる「よりすぐりの4品」を指さしで注文できるようにタイ語を併記してご紹介したい。

なぜタイ料理が有名なのか?

粉末のショウガ

東南アジアの諸国を旅行すると感じることがある。それはタイ料理が他の国々の料理に比べて食べやすいこと。あくまで主観によるところが大きいとはいえ、日本国内でのインスタント食品*1などの多さを見ても受け入れられているのがよく分かる。

一例を挙げるとマレーシア*2はタイの隣国だがマレー料理、中華料理、インド料理など多種多彩な国籍の料理がはっきりとそれぞれの特徴を主張している。つまり、非常に「癖のある」料理になっており、中国人の口に合う本格的な中華料理を味わうことができる。

一方、タイ料理は各地の料理が融合を重ね、誰にとっても食べやすい形に進化してきたようだ。甘味、辛味、酸味が混然一体としたタイ料理は味にうるさい日本人にも、おおむね好評のようである。また、健康志向の高い層にも香草や唐辛子などが入ったタイ料理が注目されることも多いようだ。

ガパオご飯(ผัดใบกระเพราไก่ราดข้าว)

ガパオご飯

代表的なタイ料理の一つがガパオご飯ではないだろうか。これが本場タイで食べるとさらにおいしいのだ。そもそもガパオは一般名タイバジル、学術名カミメボウキのタイ語名称である。タイで注文すると、このガパオがもぎたてなのか新鮮で、香味が強くて一層食欲をそそられる。

タイ料理全般にいえるが、注文するときには辛さを調節できることを忘れないようにしたい。「辛くしないで」の意味である「マイペッノイ(ไม่เผ็ดหน่อย)」と言わなければ、タイ人と同じ激辛ガパオライスが出てくるかもしれない。

トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)

トムヤムクン

世界三大スープとしても名高いスープ「トムヤムクン」はレモングラス、ショウガの一種であるカー(ก้า)、コブミカンの葉であるバイマクルート(ใบมะกรูด)などを入れたアジア風のスープである。

「これなしでタイ料理は語れない」と豪語する方もたくさんいる代表的なタイ料理である。実は料理名は「トムヤム(ต้มยำ)」であり「クン(กุ้ง)」はエビである。つまり、「トムヤムクン」は「エビ入りのトムヤム」になる。

すなわち、エビの代わりになる具材を使った「トムヤム」も注文することもできるわけだ。

トムヤムの組み合わせの一例である。

  1. 魚入りトムヤムのトムヤムプラー(ต้มยำปลา)
  2. 海鮮入りトムヤムのトムヤムタレー(ต้มยำทะเล)
  3. 鶏肉入りトムヤムのトムヤムガイ(ต้มยำไก่)
  4. 豚肉入りトムヤムのトムヤムムー(ต้มยำหมู)
  5. キノコ入りトムヤムのトムヤムヘット(ต้มยำเห็ด)
  6. 卵焼き入りトムヤムのトムヤムカイヂアウ(ต้มยำไข่เจียว)

また、スープの種類は主に二つ大別される。

  1. クリーミー*3なココナッツミルク*4入りのナムコン(น้ำข้น)
  2. 透明感のあるココナッツミルク抜きのナムサイ(น้ำใส)

カオニャオ(ข้าวเหนียว)、ガイヤーン(ไก่ย่าง)、ソムタム(ส้มตำ)

タイ風焼き鳥

タイ料理の書籍でも必ずといっていいほど取り上げられる「タイ東北地方の代表的な料理」がカーウニアウ、ガイヤーン、ソムタムだ。タイ東北地方はイーサーン(อีสาน)と呼ばれているため、イーサーン料理として紹介されることも多い。

  1. もち米のカオニャオ(ข้าวเหนียว)
  2. タイ風焼き鳥のガイヤーン(ไก่ย่าง)
  3. 成熟前の青いパパイアサラダのソムタム(ส้มตำ)

イーサーン地方では単品でなく、三品を一式として食べることが定番となっている。炭水化物、タンパク質、ビタミンの「三兄弟」は合理的な組み合わせでもある。

ちなみに、唐辛子の辛み成分であるカプサイシン*5は脂溶性で油に溶ける。しかし、調理に油を用いないソムタムの場合、辛さを強く感じやすいのだ。だから、店で注文する際には辛さの調整を忘れないようにしたい。前の注文で唐辛子を山程入れていたとしたら、ソムタムをこしらえる鉢やすり棒に唐辛子の種が大量に付着していることがある。これがべらぼうに辛いから、初めてソムタムを口にするなら一つだけ入れるか唐辛子を入れない選択が賢明だ。

  1. 「唐辛子を入れない」のマイサイプリック(ไม่ใส่พริก)
  2. 「唐辛子を一つ入れる」のサイプリックメットディアウ(ใส่พริกเม็ดเดียว)
  3. 「唐辛子を二つ入れる」のサイプリックソーンメット(ใส่พริกสองเม็ด)
  4. 「唐辛子を三つ入れる」のサイプリックサームメット(ใส่พริกสามเม็ด)

カオマンガイ(ข้าวมันไก่)

カオマンガイ

鳥を煮たスープで炊いたご飯に蒸し鳥を乗せて食べる鳥飯だ。鳥好きにとっては聞いただけでもほっぺたが落ちそうな料理のはずだ。ショウガを基礎にした垂れかシーイウダム(ซีอิ้วดํา)と呼ばれるタイ特有の調味料を使用した垂れを掛けて食べる。

店によって独自の垂れの味があるのも面白い。タイ通ならカーウマンガイの蒸し鳥を以下のような料理に変えられることを知っているはずだ。

  1. 蒸し鳥ご飯のカオマンガイ(ข้าวมันไก่)
  2. 揚げ鳥ご飯のカオマンガイトード(ข้าวมันไก่ทอด)
  3. 焼き鳥ご飯のカオマンガイヤーン(ข้าวมันไก่ย่าง)

同じ店でも異なる味わいを堪能することができる。また、「蒸し」「揚げ」などの二種類をご飯の上に乗せることも可能である。

まとめ

タイの香辛料

有名なタイ料理の感想は陳腐であるが「おいしい」の一言に尽きる。屋台でも高級なレストランでも平均点以上の安定したうまさがあるのだ。「美味」「健康」「値段」と三拍子そろった本場のタイ料理に魅せられ何度もタイを訪問する人も少なくない。

さらに、主要な具材をエビにしたり鶏肉にしたりとあつらえられるため、妙に探求心をくすぐられる。価格面でも屋台やフードコート*6などで103円~171円(2017年12月19日現在)ほどの価格帯でも食べられる。また、同じ料理でも高級レストランや五つ星ホテルで食べたりなど、「違い」に目を向けて食べられるのも楽しい。タイ料理のことを下調べしていくと、より素晴らしいタイ旅行になるはずだ。

タイ料理の辛さに耐えきれず「ひいひい」言っていると、近くの見知らぬタイ人が笑顔で助けてくれるかもしれない。この優しさがタイの魅力を引き立てるスパイス*7だと思うのだ。

*1:調理が簡単で長期保存ができる加工食品の総称。即席食品。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*2:【Malaysia】マレー半島南部とカリマンタン島北部から成る立憲君主国。1963年マラヤ連邦・サバ・サラワクなどが結成した連邦国家。一三州から成る(結成当初参加したシンガポールは65年分離・独立)。ゴム・スズの世界的な産出国。マレー人のほか中国系人・インド系人が居住し,民族構成は複雑。主要言語はムラユ語と英語。イスラム教を国教とする。首都クアラルンプール。面積33万平方キロメートル。人口2840万(2010)。正称,マレーシア。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*3:【creamy】クリーム状であるさま。また,クリームが多いさま。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*4:【coconut milk】ココヤシの種子の胚乳。デザートや,料理の調味料として用いる。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*5:【capsaicin】トウガラシの果皮に含まれる辛味成分。食欲の増進,脂肪の分解,血圧の抑制などの効果がある。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*6:【food court】ショッピング-センターやアミューズメント施設で,軽飲食店を集めた区画のこと。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*7:【spice】香辛料。香味料。胡椒(こしよう)・辛子(からし)など。