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タイの路上で販売される食べ物!人気のチェーン屋台に注目

焼きそばを調理している男性の手

タイの街路には無数の屋台が軒を争っている。外食が主流のタイにおいて空腹を満たしてくれる庶民の味方である。現地人しか知らないような隠れた名店も数多くあるそうだ。今回は旅行記やブログではあまり取り上げられないフランチャイズ屋台をご紹介したい。

タイの路上の設備で提供される食品とは?

移動式屋台を運転する女性

気軽に中食事業を始められる利点を生かしたタイの屋台。開業時に調理師免許や食品衛生に関する免状は不要である。従って、屋台経営はタイの一般人にとって絶好の商機となる。

また、煩雑な手続きを必要とせず、初期投資を抑えられるため、販売価格を安くできるのも特徴だ。顧客は少ない費用で本格的なタイ料理を楽しむことができるし、事業者も損益の可能性を低減して経営できる。

屋台の問題点

無論長所ばかりではなく、屋台にも幾つかの問題点がある。その中でも最も懸念されているのが衛生面での問題だ。屋外で調理され、どのように表れているか不透明な食器が使われていることも多いため、食中毒の危険が付きまとう。タイの屋台で食事をして腹痛を起こすのは観光客のみならず、地元住民の悩みともなっている。

もう一つの問題には思わず苦笑してしまったが、日によって味が違う点だ。そのほとんどが調理師免許を持っておらず、料理店での就業経験のない人たちのため、出来上がる料理の味加減が不安定なようだ。さすがに名有りの屋台が提供する料理は非の打ちどころがないが、熟達した調理人かどうかを見分けるのは不可能である。

観光客には無関係だが、タイの屋台業に関しては所得税の徴収が困難なことが社会問題となっている。

フランチャイズ屋台の勢力

黒板に描かれた握手の絵

大きな市場になっている屋台産業を大企業が指をくわえて見ているわけもない。現在タイの中でフランチャイズ*1経営の屋台が台頭している。事業経営の希望者は最初に契約金を払い、研修を受けてから希望する土地にて屋台経営をすることができる。

事業主にとってのフランチャイズ屋台の長所

屋台の最優先で改善すべき問題は衛生管理であった。しかし、フランチャイズ屋台の場合は器具の提供や衛生管理手引きの配布が行われている。そのため、個人の屋台と比べて、事業主による衛生管理がしやすい環境にある。

企業のロゴタイプ*2が刻印されたプラスチック*3や再生紙の容器に商品が入れられることが多いため、食器の洗浄をすることに時間を費やす必要もない。

味加減に関しても徹底的に管理されている。食材の購入や調理の方法が定められており、研修期間もあるため、事業主は調理に関する心配をしなくても済むのだ。

顧客にとってのフランチャイズ屋台の長所

やはり清潔さが保たれて健康被害がないことが顧客にとって肝要だ。特に初めて「ほほ笑みの国」に来た場合などは緊張していて体調を崩しやすいもの。屋台で食あたりになり、病床で終始眉間にしわを寄せていたのではろくでもない思い出になってしまう。

しっかり管理された食事の安心感は何物にも代えがたいはずだ。献立表は統一されて決まっているし、日によって「違う料理」になることはなく、いつも安定したおいしさを堪能できる。

代表的なフランチャイズ屋台

タイにあるフランチャイズ屋台は挙げれば切りがない。その中でも舌が肥えたタイ人からも定評があり、安心して楽しんでもらえる「三つのグループ*4」をかいつまんでご紹介しよう。

クァイティオ(ก๋วยเตี๋ยว)チャンプ(แชมป์)
タイの麺料理クァイティオ。麺やスープの種類を選ぶことができる。この麺の上に載っている肉団子の「ルークチン(ลูกชิ้น)」の製造元が展開しているフランチャイズ屋台である。タイ全土に60年にわたって展開されていて2100以上の店舗がある。フランチャイズと知らずに食べている人も多いはずだ。

鶏の網焼き(ไก่ย่าง)Five Star Chicken(ファイブ・スター・チキン)
この店舗の看板は至る所で目にする。大手食品会社CPがフランチャイズ元なので味には太鼓判を押されている。CPはタイ国内の「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」の経営も行っているため、食材の流通に関しても不安な要素は少ない。行列ができている店舗もあり、人気をうかがい知ることができる。

コーヒー(กาแฟ)Nestle(ネッスル)
タイの屋台コーヒーは有名だが、その中にフランチャイズ屋台が存在する。各店舗はフランチャイズ元の大手飲料製造業者であるNestle(ネッスル)より原料を購入し販売している。そのため、味のばらつきがないのもコヒー好きにはうれしいそうだ。

まとめ

一本の唐辛子

無数にあるタイの屋台。タイ人に混じって箸を取るのも楽しいものだ。

個人で営んでいる屋台にも遠方からはるばるやって来るお客でごった返している名店がたくさんある。また、衛生面に十分留意している事業者もいるので、過剰に神経質になる必要はない。

まるで子どものころにファミコン*5で「隠れキャラ*6」を発見した時のように、絶品の屋台探しは「わくわく」を与えてくれる。

今回ご紹介したフランチャイズ屋台も一つの楽しみ方として視野に入れてみてはいかがだろうか。画一的であって面白みに欠けるかもしれない。しかし、支店をどんどん増やし、長く支持されていることを裏返せば、「味の保証」がされていることになるはずだ。

旅に冒険は付き物だし、それが楽しさを倍増させることもあるだろう。しかし、「衛生」と「味」の二つの安心を提供できるフランチャイズ屋台をうまく利用することで、より有意義な時間を過ごせるのではないだろうか。

ただし、「唐辛子*7」と「味の素*8」の分量にはご用心。

*1:【franchise】親企業が契約者に与える、一定地域内での独占販売権。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*2:【logotype】会社名・商品名などを独特の字体・デザインで表したもの。ロゴ。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*3:【plastics】(ギリシア語の plastikos(塑造の)に由来)可塑性物質。特に、合成樹脂またはその成型品。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*4:【group】群。集団。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*5:(「ファミリー‐コンピュータ」の略称。ともに商標名)テレビにつないで用いる家庭用ゲーム機。

*6:コンピューター-ゲームで,プレーヤーにはわかりにくい方法(説明書に紹介されていない方法など)で存在が確認できるキャラクターのこと。隠しキャラクター。隠れキャラクター。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*7:【唐辛子・唐芥子・蕃椒】ナス科の一年草。熱帯アメリカ原産とされる。果菜として世界で広く栽培、インド・東南アジアにも品種が多い。日本には16世紀頃に渡来。夏、白色の小五弁花をつける。果実は未熟の間は濃緑色、熟すると赤くなる。多くの栽培品種があり、辛味種は、果皮・種子に刺激性の辛味を有し、乾燥して香辛料とする。甘味種は、ピーマンと呼ばれ、食用。観賞用もある。南蛮辛子。南蛮。〈 秋 〉。「唐辛子の花」は〈 夏 〉。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)

*8:グルタミン酸ナトリウムを主成分とする、粉末のうま味調味料の商標名。/出典:広辞苑 第七版(岩波書店 2018年)