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FIAT 500 Super Pop 10th Anniversary!記念車が新登場

白色と赤色のFIAT 500 Super Pop 10th Anniversary

日本の町中でもよく見掛けるようになったFIAT 500。それもそのはず、現行型が日本で販売開始されてから、はや9年がたつのである。国内累計4万台が販売されたFIAT 500に、10周年記念車「スーパーポップ 10th アニバーサリー」が2017年8月26日に売り出される。

2017年9月20日:用字用語の整理。

FIAT 500は2017年に生産累計200万台を突破予定

濃淡灰色のFIAT 500 Super Pop 10th Anniversaryの内装

度々ご紹介してきたが、FIAT 500は先代である2代目FIAT NUOVA(ヌォーヴァ)500の生誕50周年を機に復活した車種である。姉妹車Panda(パンダ)のシャーシー*1を用いているため、駆動方式はFF*2となったが、その雰囲気は見事に再現されている。

FIAT 500はBMW・MINI(ミニ)やVolkswagen(フォルクスワーゲン)・New Beetle(ニュービートル)と同様に、かつての名車のデザインを生かし、現代の技術を投入する手法が取られている。誰もが知り、憧憬(しょうけい)する車を、度重なる不調に悩まされることなく快適に乗ることができるのが、最大の売りとなっている。

現行のFIAT 500は、2007年中盤に生産が開始され、世界100カ国以上で販売されている。FIAT 500の工場は、ビールの生産でも有名なポーランド*3のティヒにあるが、現在はメキシコ*4のトルーカでも製造されている。

日本国内の累計販売が4万台を突破したFIAT 500だが、欧州28カ国で毎年18万台以上、米国でも2016年の販売台数は1・5万台が売れた。この数値は派生モデルのFIAT 500LやFIAT 500Xも含むものだが、今年2017年には累計生産台数200万台に到達する予定である。この10年間の間に、FIAT 500は知名度の高い賞を40以上も受賞。日本のみならず名実ともに世界的な「現代の名車」となっているのである。

FIAT 500の10周年記念車の特別装備

赤色と灰色のFIAT 500 Super Pop 10th Anniversaryの内装

FIAT 500の日本国内への販売が開始されたのは、2008年3月15日のことである。そこから数えると、10周年は来年に当たる。今度のFIAT 500 10周年記念車は、FIAT 500の生産が始まった2007年から起算されている。

今回、2017年8月26日に発売されるのは、「FIAT 500 Super Pop 10th Anniversary(フィアット チンクチェント スーパーポップ テンス アニバーサリー)」という名称である。基礎車両は、FIAT 500 1・2 POPなので、1240ccの直列4気筒 SOHC 8バルブFIREエンジンを搭載、トランスミッション*5は5速セミ*6オートマチック*7のデュアロジックとなる。

FIAT 500 10周年記念車の特別装備であるが、Bピラー*8への「10周年記念エンブレム*9」装着と革製キーリングの2点だけである。忌憚(きたん)なく言うと10周年記念にしては小寂しい気がする。ところが、実は「価格面」で非常にお得になっているのである。

FIAT 500 10周年記念車は国産コンパクトと同価格帯

FIAT 500 Super Pop 10th Anniversaryの特別装備であるFIAT 500 10th Anniversary エンブレム

FIAT 500の10周年記念車、「FIAT 500 Super Pop 10th Anniversary」は全国限定数250台が販売される。ボディーカラーは2色用意され、ボサノバ*10・ホワイトが160台、パソドブレ*11・レッドが90台の内訳である。また、ボディーカラーに合わせて、内装もホワイトには濃淡のグレーが、レッドにはレッド・濃いグレーの仕様になる。

前項でも言及した注目の新車価格であるが、ベース車のFIAT 500 1・2 POPの199万8000円に対し、14万5800円割安の185万2200円になるのが、この10周年記念車の最大の魅力である。さらに、パソドブレ・レッドなら通常は5万4000円の塗装代も上乗せされるため、合計19万9800円も得するのである。

この価格であれば、国産のトヨタ・アクアを始めとしたコンパクトカー*12とも十分に張り合え、選択肢の一つに入ってくるはずだ。FIAT 500 10周年記念車は、少々地味かもしれないが、販売層の裾野を広げる役目を大いに担うだろう。

まとめ

FIAT 500 Super Pop 10th Anniversaryの特別装備であるFIAT 500 10th Anniversary レザーキーリング

FIAT 500の標準車は、POPとLounge(ラウンジ)という2等級が設定されている。エンジンも1・2と0・9ツインエアがあるが、FIAT 500の素晴らしさを満喫できるのは、間違いなく0・9ツインエアの方である。

FIAT 500のデザインの様式や型にほれ込んでいる方なら、10周年記念車はまさに「おつりが来る」価値がある。Loungeに比べて、エアコン*13が手動であること、荷室の電灯がないこと、タイヤがひと回り小径であるなど、装備面でも若干の劣化は否めない。しかし、必要不可欠な装備はPOPにも備えられている。すなわち、「お得」と「かわいらしさ」で相殺してくれるだろうから、満足できるはずなのだ。

車の骨格はしっかりと保持しながら、特別仕様車を数カ月に1回は投入し、常に話題を提供してくれるFIAT 500。目新しい物にすぐ飛び付く昨今の風潮があるが、必ずしも良品とは限らないはずだ。先代のNUOVA 500が20年間愛され続けたのは好例であろう。

FIAT 500においても「愛らしいけれど頑固者」を10年は突っ走ってもらいたいものだ。

(出典:Fiat Chrysler Automobiles

*1:【chassis】〔シャーシ・シャシーとも〕自動車・電車などの車台。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*2:【和製語front-engine, front-drive】自動車のエンジンの動力が,後輪にではなく前輪に伝わる方式。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*3:【Poland】ヨーロッパ中部,バルト海の南岸に面する共和国。東はベラルーシ,西はドイツと国境を接する平原の国。ライ麦・燕麦(えんばく)・ジャガイモなどを産出する。豊富な石炭・鉄資源を背景に鉄鋼・機械工業が発達。一〇世紀,統一国家が成立。一八世紀末,三回にわたりプロイセン・ロシア・オーストリアに分割され,滅亡。1918年共和国として独立したが,39年ドイツ・ソ連に再び分割・占領される。44年独立を回復。47年人民共和国となり,89年現国名に改称。住民はスラブ系でカトリック教徒が多い。首都ワルシャワ。面積32万3千平方キロメートル。人口3814万(2008)。正称,ポーランド共和国。〔「波蘭」とも当てた〕/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*4:【Mexico】北アメリカ大陸南部を占める連邦共和国。連邦政府直轄地(首都)と三一州から成る。国土はほぼ高原と山地。石油・天然ガス・マンガン・銀・鉛などの地下資源に富む。石油化学・鉄鋼などの工業が発達。トウモロコシ・サトウキビ・コーヒー・サイザル麻の栽培も盛ん。古くはマヤ文明・アステカ文明が繁栄。一六世紀にスペイン領となり,1821年独立。住民はメスティソとインディオ。大部分がカトリック教徒で,主要言語はスペイン語。首都メキシコ-シティー。面積196万平方キロメートル。人口1億863万(2010)。正称,メキシコ合衆国。〔「墨西哥」とも当てた〕/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*5:【transmission】動力伝導装置。変速機。トランスミッション-ギアの略。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*6:【semi】外来語の上に付いて,「なかば」「半」「準」などの意を表す。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*7:【automatic】操作が自動的に行われる装置や機械。オートマチック-トランスミッションの略。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*8:【pillar】柱。支柱。また,柱状のもの。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*9:【emblem】紋章。記章。特に,ブレザーの胸につける校章など。ワッペン。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*10:【ポルトガルbossa nova】〔「新しい感覚」の意〕サンバにジャズの要素を加え都会的に洗練させた音楽。1950年代末,ブラジルに興った。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*11:【スペインpaso doble】スペイン起源の闘牛士の行進音楽。のちには舞踊音楽ともなり,また歌曲ともなった。二拍子ないし三拍子。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*12:【compact car】小さなサイズの乗用車。アメリカでエンジンや車体を小さくした乗用車につけられた呼称。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)

*13:エア-コンディショナー(空調設備)・エア-コンディショニング(空調)の略。/出典:スーパー大辞林3.0(三省堂 2014年)